YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

週末朝のルーティンお散歩 その効能は…

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。

私の朝は、様々なルーティンで始まります。瞑想、筋トレ、アファメーション、青汁を飲む・・・。そんな私ですが、誰でも出来て効能の高いおススメのルーティンは「週末朝のお散歩」です。

その効能は、ずばり「脳のリフレッシュ」です。

えっ?お散歩って、歩くわけだから、足の筋肉とかの効能が一番じゃないの?

という声が聞こえてきそうですが、様々な情報があふれる情報化社会で日々の生活をしている現代人にとっての一番の効能は、「脳のリフレッシュ」です。今日は、その理由をお話しします。

それをご理解いただくために、必要な知識が二つあります。一つは「脳の神経ネットワーク」について。もう一つは「目の使い方について」です。

脳の中では、数多くの神経が様々なネットワークを作っているのですが、それを機能的に分類すると二つに分類することが出来ます。

一つは、主に勉強や仕事に取り組んでいる時に共同して働いている「実行系ネットワーク(遂行制御ネットワーク、ワーキングメモリーネットワーク、前頭‐頭頂ネットワークなどの呼び方もあります)」と言います。「実行系ネットワーク」の働きは、脳にとっての情報収集です。ですので、ここでは「情報モード」と呼びます。

あと一つは、その情報をまとめる作業の時に機能するネットワークです。それを「デフォルトモードネットワーク」と言います。ここでは、「まとめモード」と呼びます。脳が「まとめモード」のとき、私たちは他人からみるとボーっとしているようにみえます。

次に知ってほしいのが、「目の使い方」です。

ちょっと体験してみましょう。人差し指で数字の「1」を作り、目線の高さでまっすぐと腕を伸ばします。そして、まずは、指先の先端を見てみましょう。指先や爪がはっきりと見えて、その周辺はぼやけて見えていると思います。これは「焦点視(しょうてんし)」という目の使い方です。

次に、顔や指はそのまま動かさずに、指の周りに焦点を合わせてみてください。周りの景色がはっきりと見えて、指の先端はぼやけて見えます。こちらは「周辺視(しゅうへんし)」という目の使い方です。

「目の使い方」と「脳の機能」はつながっていて、目の使い方として「焦点視」を使っている時には、脳は「情報モード」になっています。そして、「周辺視」を使っている時には、脳は「まとめモード」になります。

さて、ここで考えてみてください。皆さんの日常生活で多いのは、「焦点視=情報モード」の時ですか?それとも「周辺視=まとめモード」の時ですか?

現代人の生活で多いのは、圧倒的に「焦点視=情報モード」です。その傾向を一気に加速させたのが、スマホの存在です。スマホの誕生により、いつでもどこでも好きな時に情報を取り入れることができる時代になり、私たちの脳は「情報モード」の時間が圧倒的に多くなりました。

しかし、脳を機能させるために大切なのは、この「情報モード」と「まとめモード」のバランスなのです。ですから、現代人にとってバランスをとる方法は、二つです。「情報モード」を減らすことと「まとめモード」を増やすことです。

「情報モード」を減らす手段としては「デジタルデトックス」があります。つまり、休日はスマホを手放し、一切触らないという方法です。しかし、生徒のことでいつ緊急な連絡が入るかわからない私の現状では、これはなかなか出来ません。

そこで、「まとめモード」を増やす方法として最適なのが、「朝のお散歩」です。

お散歩中は、なるべく「周辺視」を使うために、緑の木々や青空を眺めながら、視線をあげて歩くことにしています。私のお散歩コースは、近所の大学のキャンパスが含まれていて、そこには、緑あふれる大きな木々がたくさん植えられています。お散歩に要する時間は、約40分にしています。

今日も、今からお散歩に行ってきます!

皆さんも、脳の「まとめモード」を増やす「朝のお散歩」、はじめてみてはどうですか。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。素敵な日曜日をお過ごしください。