どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨日は、午後から立て続けに二つの会議に参加しました。「学校評議員会」と「校区自治協議会」です。
今日は、この二つの会議に出て感じたことをお話しします。
「学校評議員会」は、千原台高校が主催する会議で、熊本市教育委員会が委嘱した4名の学校評議員さんに来ていただき、本校の現状を報告し、本校の学校経営についてのご助言をいただくことを目的に開催しています。学校評議員会のメンバーは、同窓会から1名、元PTA役員の方1名、地域の住民の方1名、近隣の中学校長1名という構成です。
まずは、教務部、情報部、生徒部、進路部、健康教育部から本校の現状を報告しました。その後、委員さんから事前にいただいていた質問項目に回答し、それをもとに意見交換をしました。
そこで出された要望や意見の主なものは、
「日商簿記検定の合格者を増やしてほしい。」
「eスポーツ部が活躍しているが、ゲームのやりすぎによるゲーム依存などにならないか心配している。」
「職業講話を開催されているが、その講師陣にぜひとも保護者も加えてほしい。」
などでした。
それに対して学校からは、
「簿記をはじめとした各種検定には、本校でも力を入れていて、特に『ITパスポーツ検定』では、県内一の合格者を出しています。日商簿記はレベルが高いですが、挑戦していきます。」
「eスポーツ部の健康管理については、大学の専門家に調査・研究にはいっていただいていて、今のところ健康被害は出ていません。逆に、内向的だった生徒が、部活として活動し団体戦を戦う中で意見を言い合うようになり、コミュニケーション力がついたという効能もみられています。引き続き、健康管理をしっかりとしながら活動していきます。」
「今のところ、職業講話の講師に保護者の方はおられませんが、今後、企画する際には、ご参加いただけないかを検討していきます。」
などと回答しました。
そして、最後に地域住民の方からご意見をいただきました。
「私は、ここの卒業生でもありますが、同時に地域住民として『まちづくり委員会』の役員もしています。様々な運動部の活躍や各種検定の合格者増などに喜びを感じているところですが、もうひとつ、千原台高校には誇れるものがあると思っています。それは『ボランティア活動』に取り組む生徒たちの姿です。『まちづくり委員会』の活動もコロナで中止続きとなっていますが、10月には活動を再開していこうと話し合っています。その中で『高校生にも参加してほしい』という意見が出ました。『千原台高校に呼びかけるとバッチリたい!』と答えておきました。生徒たちと一緒に活動できる日を楽しみにしています。」
とてもありがたいご意見です。
本校には、約60名の部員が所属する「ボランティア部」があります。この生徒たちを中心に近隣小学校での挨拶運動・清掃活動、ユニセフの活動への協力、SDGsに関する活動など様々なボランティア活動に日頃から多くの生徒たちが参加してくれています。「まちづくり委員会」が主催される行事にもきっとたくさんの生徒たちが参加してくれることだと思います。
続いて、夜に参加した「校区自治協議会」でもこんなことがありました。
「校区自治協議会」とは、「校区内の町内会長さん」が中心となる会で、そこに、「まちづくりセンター」「消防署」「交番」「小学校、中学校、高校、支援学校という校区内の学校」「高齢者支援施設」などの関係団体の責任者が加わります。さらに、「校区諸団体」として「まちづくり委員会」「社会福祉協議会」「自治連合会」「防災クラブ」「コミセン」などの責任者の方々も参加されています。
この会議でいつもお隣の席になるのが、小学校の校長先生です。会議の前に次のような会話をしました。
「先生、いつも『朝の挨拶運動』ありがとうございます。この前もあんなにたくさんの生徒さんに来ていただいて、職員もびっくりして『ありがたいねー』って言ってました。」
「今度、『12年を見通したキャリア教育』というテーマで学会で発表するのですが、小学校と高校との交流について、高校生の皆さんにもアンケートを取らせていただきたいのですが、よろしいですか?」
「もちろん、大丈夫です。小学生と交流させていただくことは、高校生にとっての教育効果もきっと大きいと思います。先生の研究の成果を聞かせていただくのを楽しみにしています。」
この二つの会議に参加して、千原台高校が、いかに「地域に愛される高校」として存在しているかを強く感じました。これからも、この「地域の愛」がされに高まるような学校にしていきたいと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。素敵な一日をお過ごしください。