YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

JFAアカデミー熊本宇城とGKクリニック 嬉しいつながり

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

解説とともに、今も現役のコーチとしても活動をしています。その一つが熊本県サッカー協会が主催する「GKクリニック」です。

「GKクリニック」とは、チームでGKとして活動する選手たちに対して専門のGKコーチが指導するというもので、月に3回、約2時間のコースを実施しています。

毎月第1、第3木曜日が「熊本コース」、第2木曜日が「宇城コース」です。熊本コースは、熊本市の「熊本県民運動公園スポーツ広場」で、宇城コースは「JFA熊本宇城グラウンド」で実施しています。GKクリニックについては、6月18日のブログ「12年目のGKクリニックがスタート! 継続の秘訣は…」に詳述していますので、そちらをお読みいただくと嬉しいです。

その「宇城コース」が、昨日からスタートしました。コロナウイルスの感染防止特別措置が発令されていたために、例年より約2か月遅れのスタートとなりました。

そこで、うれしい再会があったので、今日はそのことをお話しします。

前述の通り、「宇城コース」の会場は「JFAアカデミー熊本宇城(以下、アカデミー)のグラウンド」です。なので、GKクリニックの活動の前には、アカデミーの選手たちがトレーニングをしています。

まず、アカデミーについて説明します。アカデミーとは、「世界トップ10を目指し、サッカー界はもとより、社会で活躍する『エリート』を育成すること」を目的として設立されました。ロジング形式の教育を行い、サッカーの技術のみならず、コミュニケーションスキルの習得などにも取り組みます。はじめに設立された「JFAアカデミー福島」に続き、「熊本宇城」「堺」「今治」の4つのアカデミーが設立されています。

ロジング形式ですので、選手たちは、グランドに隣接する宿泊施設で寮生活を行っています。多くの選手たちが「プロサッカー選手になる!」という夢を抱き、中学1年生で親元を離れ、このアカデミーに入ってきます。

熊本宇城のアカデミーからもすでに数多くのプロ選手が生まれています。現在、ロアッソ熊本で活躍する酒井、河原、岩下の3選手がこのアカデミーの出身です。

そのような中で、昨日、一人の1年生アカデミー生が挨拶に来てくれました。彼は、1年生アカデミー生の中の唯一のGKです。そして、昨年度まで「GKクリニック熊本コース」に来てくれていた選手でした。

私は、このことに大きな喜びを感じました。理由は、二つあります。

一つ目は、「GKクリニック熊本コース」の活動とアカデミーの活動がつながったことです。熊本の地理的な事情を説明すると「熊本コース」を行う熊本市と「宇城コース」を行う宇城市は車で1時間ほどの距離があります。ですので、当然そこに参加する選手たちは、その近辺の選手が多くなるのですが、「熊本コース」には、さらに車で2時間かかる阿蘇方面から参加してくれる選手もいます。今回、アカデミー1年生となったGKも阿蘇から来てくれていました。阿蘇に住んでいる小学校6年生の選手が、「熊本コース」を経て、宇城のアカデミーに入る決断をするというのは、勇気と覚悟が必要です。そんな、勇気と覚悟を持ってくれる一つのきっかけになれたことを嬉しく思います。

もう一つは、彼の目標です。彼の目標は「アカデミーで多くを学んで、一流の指導者になること」だというのです。

これには、驚きました。たぶん、このような目標を掲げてアカデミーの門を叩いたのは、彼が初めてではないのかと思います。

前述のような目的で設立されたアカデミーです。これまでは、ほぼ全員の目標が「プロになりたいです!」「将来は日本代表で活躍したいです!」などというものでした。そういった中で、「指導者になりたい」という目標設定でアカデミーの門を叩く選手がいることに大きな喜びを感じました。

なぜなら、日本のサッカーがさらに発展していくためには、優秀な選手はもちろん必要ですが、それを育てる優秀な指導者の育成はさらに大切なことだからです。

これからの彼の活躍がますます楽しみです。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。平日最後の金曜日。素敵な一日をお過ごしください。