どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨日、行われた「サッカー男子五輪代表」の強化試合、スペイン戦は1-1のドローという結果でした。
以前から、このブログでは、「サッカー男子五輪代表」への期待感をたびたびお話しして来ましたが、この試合を観て、その期待はさらに膨らみました!
そのことを今日は、お話ししていきます。
まずは、お詫びと訂正です。7月13日のブログ「サッカー五輪代表 本気で狙える『金メダル』 その根拠は…」の中で、「ヨーロッパや南米の強豪国は、それぞれ『ヨーロッパ選手権』、『南米選手権』の直後の五輪なので、主力級は参加しない」という私の考えをお話ししていたのですが、昨日対戦したスペイン五輪代表のメンバーをみると、そんなことはなくて、「ヨーロッパ選手権」にスペインのフル代表として出場していた選手が6人もメンバー入りしていました。
というわけで、今大会の優勝候補筆頭とも言われているスペイン代表を相手にして、ドローというゲームを出来たのは大きな収穫です。
まずは、試合を簡単に振り返ります。
日本の先発は、
GK谷
DF酒井、吉田、富安、旗手
MF遠藤、板倉、堂安、久保、相馬
FW林
の11人です。
旗手、板倉、相馬の3人がこの前の試合では、先発していなかった選手です。
試合は、立ち上がりから日本がプレスをかけますが、そこは、さすがボールポゼッション力は、世界の最高峰にあるスペイン。日本のプレスをかいくぐり、しっかりとボールを握られてしまいます。しかし、そのような中でも吉田、富安を中心にしたDFは、落ち着いた守りをし、GK谷も好セーブをみせて、試合は0-0で進みます。
そうして迎えた前半42分、日本の先制点が生まれます。左サイドでスローインのボールを受けたMF久保は、相手を振り切ってドリブル。利き足の左足で、グランダーのクロスを中央へ送ります。そこに走りこんだMF堂安が見事に左足を振りぬきシュート!ボールはスペインゴールに突き刺さりました。スペインのフル代表でもゴールを守る名手GKシモンもこのシュートを防ぐことは出来ませんでした。
このまま、1-0のリードで前半を終了。ハーフタイムに日本は、7名のメンバーチェンジを行います。吉田、酒井、遠藤のオーバーエイジ3人もここでベンチに下がりました。
完全なる24歳以下の選手たちとなった日本代表は、1点を奪いに来るスペインにボールを握られる展開が続きました。そして、後半33分、途中から出場していた「スペインの新たな至宝」と言われている18歳のペドリを起点をして、右サイドを崩され失点。試合は、同点となりました。このあとも苦しい展開が続きますが、その中でもカウンターのチャンスを狙い続けます。そして、アディショナルタイムに入った後半47分、左サイドのペナルティーエリア付近でFKを獲得。途中交代で入っていたMF田中が、直接ゴールを狙いますが、このシュートは惜しくもGKに弾かれ、そのこぼれ球をこれも途中出場のFW前田がシュートするも枠をとらえきれず、ここでタイムアップの笛が鳴りました。
この試合での収穫は、二つあります。
一つ目は、久保、堂安というエース級の活躍で奪った先制点を活かし、DFは粘り強く守り抜き、「ドロー=勝ち点1」という結果をつかみ取るシュミレーションが出来たということです。
五輪のレギュレーションもW杯と同様に、まず1次リーグがあり、その上位チームが決勝トーナメントに進むという形です。もちろん、1次リーグを全勝で突破できれば最高ですが、勝負の世界はそんなに甘くはなく、「格上」と言えるチームから確実に勝ち点1を奪うという戦い方も必要になってきます。その意味で、この結果は、良いシュミレーションになりました。
二つ目は、ハーフタイムに7名、後半に2名のメンバーチェンジを行い、20名の選手をピッチに送り込むことが出来たということです。
五輪の日程は、1次リーグはすべて中2日。決勝トーナメントに進んでも、組み合わせ次第では中2日もあるという大変なハードスケジュールです。加えて梅雨明けの猛暑の中での試合です。メンバーを固定して戦うことは出来ないと思われます。
そんな中で、今試合に出られる選手全員を起用できたことは、大きな収穫です。(不出場は、けが気味のMF三苫と第3GKの鈴木のみ)
そして、このような形で最後の強化試合を終えたことで、チーム全体がさらに「ワンチーム」になり、結束を固めたはずです。
サッカー男子五輪代表の活躍に期待し、みんなで、テレビの前から最大のエールを送っていきましょう!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。最高の日曜日をお過ごしください。