YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

感染拡大の中での始業式 再び訪れた苦難の時

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

昨日は、9月1日。千原台高校では、2学期の始業式が行われました。

と言っても、全国でコロナ感染者の人数が増え続け、10代の若者の感染率が高まり続けている中での始業式ですから、形式は当然「オンライン」です。

本来予定されていた「生徒会役員認証式」「インタハイ等で活躍した生徒たちの表彰式」「校歌斉唱」などはすべて中止。始業式として行ったのは「校長講話」のみ。

「式後の行事」として、通常は「教務部」「進路部」「生徒部」「健康教育部」などの各部長が2学期の学習面、生活面での注意事項を話すのですが、これも多くを割愛し、生徒指導主事(生活指導の責任者)と養護教諭(保健室の先生)から必要最小限の話をしてもらうだけにしました。

当初予定されていた50分を半分の25分に短縮して終了です。

その後、生徒たちは3時間の「課題考査(学期はじめに行う定期考査)」を受けて、午前中のみの日課を終えて下校しました。

現在、日本社会全体としては、コロナ感染拡大の「第5波」と言われています。

もちろん、学校も2020年にウィズコロナの時代が始まってから苦難の時が続いているのですが、学校が受ける大きな波としては、今が「第2波」だと感じいます。

学校にとっての「第1波」は、もちろん2020年の2月27日、安倍晋三前首相の「全国一斉休校宣言」から始まった約3か月間に及ぶ休校期間です。

この「第1波」は、3か月という貴重な学校生活の「時間」だけでなく、「インタハイ」「春夏の甲子園大会」「総合文化祭」「吹奏楽コンクール」等々、生徒たちが青春をささげてきた数々の「夢」までも一緒に飲み込んでしまいました。

そして、再び訪れた学校への「第2波」。

生徒たちが過ごした昨日一日を振り返り、今日から始まる学校生活を考えると、彼らの多くの「日常の喜び」を奪っていきます。

千原台高校が行うおもな感染対策は、「分散登校・オンライン授業」と「部活動の中止」です。

「分散登校」を行うことにより感染拡大のリスクが大きいと考えられる「昼食時間(お弁当の時間)」をなくしました。午前中登校する学年は、帰宅して自宅で昼食をとり午後からの「オンライン授業」を受けます。午前中が「オンライン授業」だった学年は、自宅で昼食を済ませてから登校します。

これを行うことによりこの期間は、「そうじの時間」もありません。

放課後の部活動は、「全て中止」。午後に登校した生徒たちはそのまま下校します。

つまり、生徒たちが学校に登校して行うことは、純粋に「授業」のみ。

「本来、学校というのは『授業』を受けるところだろ!」

と言われるとそれまでですが、私自身の高校時代を思い起こし、高校生活で「楽しかった」と感じていたもの(お弁当やそうじの時間の友達との会話、部活動)がすべてなくなっています。

ただ、

「失くしたものを嘆くより、今、あるもので出来ることを楽しもう!」

これも、私がモットーにしていることの一つです。

今できることの中で、生徒たちの学校生活が少しでも楽しいものになるように全力を尽くしていきたいと思います。

昨日の始業式で話した「校長講話」は、私のYouTubeチャンネルで公開しています。

リンクを貼っておきますので、こちらもみていただけると嬉しいです。

https://youtu.be/yyhsJ836nt0

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。週の中日の水曜日。素敵な一日をお過ごしください。