どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
「うん?… 今日は平日なのに、ブログの更新が遅いぞ…」
と思われた読書の方、いらっしゃいますか?
もしいらしたら、お待たせしました!
そうです。今日は平日ですが、2月24日㈬から続いた怒涛の「8連勤」が昨日でようやく終わり、今日、3月4日㈮は「後期入試の採点」のために「出勤日」となったこの前の日曜日の「振替休業日」なのです。
ということで、いつもの平日より1時間だけ長く睡眠をとり、朝6時に起きました。
その「休日前」となった昨日は、まさに「怒涛の一日」でした。
理由は、タイトルにも書いたように「まん延防止等重点措置」が、熊本県では3月21日まで延長されることになったからです。
今日のブログでは、そんな一日を振り返ります。
出勤はいつもの通り。朝の7時30分に学校に着きました。
そこで、気になっていたことを確認するために、まずは、熊本の地元紙・熊本日日新聞を開きました。
気になっていたこととは・・・
そう、「まん延防止等重点措置」に関する熊本県の動向です。
そこには、蒲島熊本県知事の
「他県の状況などを見ながら、ぎりぎりまで熟慮したい。」
「昨年の第5波に比べてまだ高い水準にあり、減少のスピードも穏やか。徹底的に感染を抑え込むなら重点措置を延長した方がよいことになる。」
というコメントが掲載されています。
「これは、まずいぞー。」
なぜなら、3月6日㈰で重点措置が解除されることを見込んで、千原台高校では3月7日㈪から「通常登校・通常授業」を予定していたからです。
これには理由があります。
千原台高校では、1月に「まん延防止等重点措置」が適応されて以来、感染防止を最優先して「オンライン授業」を中心に授業を行い、学習の保障をしてきました。
ただ、現在の文科省の方針では「オンラインでの授業は授業時数としてカウントしない」ということになっています。
その影響もあり、3月7日㈪以降の授業を「対面授業」として実施しないと「出席時数不足」となり、進級が危ぶまれる生徒が数人いることがわかっていたからです。
そこで、この記事を読んだあとすぐに教頭、教務主任、学年主任を招集し、「緊急打合せ」を行いました。
そこで私が提案したのは、「出席番号の奇数・偶数による分散登校」です。
例えば、月曜日の午前中には出席番号が奇数の生徒が登校し「対面授業」を受けます。その時、偶数の生徒は自宅でその授業を「オンライン」で受けます。
午後は交代して、偶数の生徒が出席して「対面授業」を受け、奇数の生徒は帰宅して「オンライン」で授業を受けます。
翌日の火曜日は、この午前と午後に登校する生徒を入れ替えます。
この方法だと全生徒が学校に登校するので、その日は「出席日数」に含まれます。
ただ、「時数不足」が懸念される生徒にとっては、半日の出席ではまずいので、その生徒は「特例措置」として、午前・午後ともに授業を受けられるようにします。
もちろん、来週からいきなりこの方法を始めることには様々な課題が出てくることが予想されました。
しかし、前述の通り千原台高校は、翌日3月4日㈮は「振替休業日」ですので職員は出勤しません。なので、この日のうちに「方針」を決定しなくてはならず、ゆっくりと全職員で議論している時間の余裕はありません。
「とりあえず学年主任の先生方は、今の私の提案を8時15分からの『学年打合せ』で学年部の職員に伝えてください。教務主任はこの方法の実施に向けての具体策をすすめてください。」
という指示を出して、朝の「緊急打合せ」は終了しました。
その後、私は熊本市教育委員会事務局の指導課に電話をかけて「もし重点措置が延長になった時の熊本県教育委員会の動向」を探りました。
熊本市立の高校は2校しかないので、こういう時は「熊本県教育委員会の方針に準ずる」とされることが常だからです。
次に、近隣校である熊本県立熊本西高校の校長先生に電話をかけて情報を収集。
いずれも、「重点措置が延長されれば、『分散登校』等の対策も延長する」という方向性でした。
やはり、この状況の中で、千原台高校だけが「通常登校・通常授業」に戻すというのは難しそうです。
ここまで終えたところで午前9時。
9時からは、「後期入試・判定会」が予定されています。
この中身は「マル秘事項」なので割愛します。
これが終わったのは、正午前でした。正午とともにテレビをつけてニュース番組を確認しますが、まだ熊本県の動向は報道されません。
しかし、12時37分、蒲島熊本県知事が「重点措置の延長を政府に要請」というニュースがネットに流されました。
すぐに、教頭に内線電話。
「やはり、重点措置の延長要請になりました。午後は3時から『高校改革校内報告会』だけど、その前に朝のメンバーを招集できますか。」
「大丈夫だと思います。では、また、時間の設定が出来たらご連絡します。」
ということで、午後1時20分から、再び「緊急打合せ」を実施しました。
「各学年の先生方、教務部の先生方の意見はいかがでしたか?」
当然、反対意見や課題も出てきましたが、それぞれの課題についての解決策を話し合い、概ね朝の提案の通りで行くことになりました。
このあと、「追検査2次募集の試験内容について」、「来年度の日本語指導について(外国にルーツを持つ生徒対象)」の「打合せ」を行い、午後3時からは「高校改革校内報告会」。
これが終わったのは午後5時前でしたが、その後、さらに「校則見直しについての打合せ」を行い、ようやく業務終了となりました。
これが「校長の仕事」とは言え、「判断・決断」の連続の一日でした。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。