YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

17年目を迎えた「サッカースクール」 今日からスタート!

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

ということで、私の人生の大きな一部を占めているのが「サッカー」というスポーツです。これは、私の「ライフワーク」の一つでもあります。

小学校3年生でサッカーを始め、中学、高校、大学、社会人と選手としてプレーし、その後は、小・中学校の部活動や熊本教員団という社会人チームで監督としてサッカーの指導をしてきました。

しかし、現在は、千原台高校に勤務していいますが、「校長」という職務に専念するために、千原台高校サッカー部の指導はしていません。

そんな私にとって、貴重な「サッカー指導の現場」の一つであるのが、今日から始まる「サッカースクール」です。

正式名称は「熊本市西部・南部サッカースクール」ですが、活動場所として夜間開放されている三和中学校の運動場をお借りして行ってきたために、通称「三和スクール」と呼ばれています。

この「三和スクール」を立ち上げたのは、2005年(平成17年)のことでした。

このスクールの参加対象は、中学3年生です。

中学校での部活動が終わり、トレーニングの機会がなくなった選手たちにトレーニング機会を与え、高校サッカーへとスムーズにつなげていくということを目的に立ち上げました。

当時、「中3の夏以降、受験に備えて部活動を行わない時期がある」ということは、日本の「育成年代のサッカー」の課題となっていたからです。

当時の実施要項には、次のように書いています。

日本サッカー協会では、世界のトップ10を目指すということで、中学3年生年代の強化がポイントとされています。その一つとして中学3年生後半時期のプレー機会の確保が大きな課題として取り上げられています。つきましては下記の通り、中学3年生のサッカースクールを県内8ヶ所で開催することを計画したところ、熊本県の取り組みが、日本サッカー協会のトライアルFA事業の正式な認定を受けることになりました。」(平成18年度実施要項より引用)

このような経緯で立ち上げた「三和スクール」も今年で17年目を迎えることになります。

ご承知の通り、昨年度からは「ウィズ・コロナ」の生活が続いており、スポーツ活動も様々な制約の中で行わなければなりません。

昨年、今年と開催してよいものかどうか悩みましたが、「このスクールの開催を待ち望んでいる選手たちがいる。」ということを最優先に考え、コロナ対策をしっかりと行った上で開催することにしました。

昨年度はコロナの影響もあり、参加選手は16名と例年より少なかったのですが、今年は、45名の参加申し込みがあっており、多くの選手たちが「活動の場」を求めていることを強く感じています。

例年、活動期間は、夏休み明けの9月から受験シーズンに入る前の12月までの4か月間です。毎週水曜日の夜7時から活動しています。

今年も当初の予定では、9月8日(水)からのスタートとしていましたが、「まん延防止特別措置」の期間中だったために、スタートを延期して来ました。

「まん延防止特別措置」の正式な解除は10月1日ですが、熊本市内の中学校では、9月27日(月)から「通常登校」となり、部活動も再開されたことにより、今日、スタートを切ることになりました。

私が、このスクールを立ち上げることを決意した17年前、指導者の先輩であり、現在、熊本県サッカー協会技術委員長である甲斐卓さんから次のように言われました。

「サッカースクールを立ち上げるために、一番大切なことは何だと思うや?」

「何ですか?」

「『覚悟』たい。スクールをするからには、スタッフは必要。でも、仮にスタッフが誰もいない時があっても、参加者の数が少なくなってたった一人の選手だけになっても、『俺は、この選手のためにスクールをする』という『覚悟』。この『覚悟』ば持ってせなんぞ(していかなくちゃいけないよ)。」

この17年間、この言葉をずっと胸に持ち続けて活動しています。

現在は10名あまりのスタッフの方たちにお手伝いいただき、40名を超える選手が参加していますが、この17年の間には、本当にその日にグラウンドに来れる指導者は私一人だけで、選手は5名という日もありました。

それでも、この日の言葉を胸に何とか続けてきました。

今の現状に甘んじることなく、今できる最高の準備をして、今年も45名の選手たちの熱意に応えていきたいと思います。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。週の中日の水曜日。皆さんの一日が、素敵な一日になりますように。