どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
さて、ワールドカップアジア最終予選も、昨日行われた第5節で一巡目の対戦が終わり、折り返し地点となりました。
4試合を終えて、2勝2敗の勝ち点6で「4位」というここまでの結果は、連続出場しているここ直近4回の最終予選(2002年大会は自国開催のために予選なし)の中でも最も厳しいスタートとなっています。
そういったわけで、11月に行われるベトナム戦、オマーン戦の2連戦は、「絶対に2連勝すること」が必要な試合です。
そんな状況で行われた昨日のベトナム戦を振り返ります。
先発メンバーは、
GK 権田
DF 山根、吉田、冨安、長友
MF 田中、遠藤、守田
FW 伊東、大迫、南野
オーストラリアを破った前節のメンバーから、負傷欠場のDF酒井→山根の変更だけで、あとは、すべて同じ顔触れとなりました。
スコットランドリーグで好調なプレーを続ける古橋や初招集の三苫は、ベンチスタートとなりました。
試合は、スタートから日本が主導権を握って進めました。
そんな前半17分。大迫のポストプレーから出たパスを受けた南野が、左サイドを突破し、縦へドリブルで侵入します。そして、逆サイドへパス。そこに、トップスピードで走り込んだ伊東が合わせて、ベトナムゴールを揺らし、先制点を奪いました。
3トップの連係プレーで生まれた見事なゴールでした。
その後も、ボールを握り続けた日本は、前半41分にも決定機を迎えます。
自陣での相手コーナーキックをクリアしたボールをハーフライン付近で受けた伊東。
持ち前のスピードに乗ったドリブルで相手ペナルティーエリア付近まで進むと左足で切り返し。逆サイドにパスするかと思いきや、そのまま、右足を振り抜きシュート!
ボールは、ベトナムゴールに突き刺さり、見事な追加点!・・・
と喜んだのですが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)により、オフサイドという判定がくだり、残念ながら「幻のゴール」となってしまいました。
前半は、1-0で終了。
後半に入り、ベトナムも攻勢をかけてきました。
対する日本も後半19分に南野→浅野、長友→中山と左サイドの選手を2枚替え。
続く29分には、大迫→古橋、田中→柴崎と前線でゴールに絡む選手の2枚替えを行い、積極的なメンバーチェンジで攻勢をかけますが、ゴールを奪うことが出来ません。
後半43分には、守田→原口という交代で交代枠を使い切り、このメンバーで終了の笛を聞きました。
結果は、1-0で日本が勝利し、敵地ベトナムで「勝ち点3」をつかみました。
この勝利の意味は、二つあると思います。
一つ目は、「ヨーロッパからのチャーター機の遅れ」というアクシデントもあり、厳しいコンデションの中で、「絶対に勝つしかない」という試合での勝利を収めたということです。
二つ目は、この勝利により、首位サウジアラビアとの勝ち点差が「3」。2位オーストラリアとの勝ち点差が「1」と上位2チームを射程圏内にとらえられたということです。前日のサウジアラビア対オーストラリア戦が0-0のスコアレスドローに終わったことが、日本にとってはプラスに働いています。
試合前日のインタビューで吉田麻也主将は、
「このアクシデント(チャーター機の遅れ)も、試合に勝利することで、後々『あんなこともあったね』と笑い話に出来る。」
と語っていました。
1-0のというスコアから、この結果を発信するメディアのほとんどが、「物足りない勝利」などと言ったネガティブな報道をしています。
しかし、「ここで勝った」という事実こそが大切であり、吉田主将をはじめ「森保ジャパン」の選手たちは、必ずやワールドカップの切符をつかみ取り、その時に、吉田主将の言葉を実現させてくれると信じています。
そのためには、次のオマーン戦も「絶対に勝たなければならない戦い」となります。
中4日あけて、日本時間の11月17日㈬午前1時から行われる日本対オマーン戦に向けて、選手・スタッフは、「最高の準備」をしてほしいと思います。
そして、我々サポーターも、全力で戦っている選手・スタッフを批判するだけでなく、日本のサポーター全員の力を結集して、最大限の声援を送っていきましょう!
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。