YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

マスコミも注目! 必由館の高校改革の行方…

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

昨日の午後は、「11月定例熊本市教育委員会会議」に出席しました。

教育委員会会議」とは、「教育長」と5名の「教育委員」の皆さんが、その時々の教育問題について話し合う場であり、毎月第4木曜日の午後に定期的に開催されています。

そこでは、様々な事項について教育委員会事務局(指導課、総合支援課、学校改革推進課等各課の課長ら)からの「報告」が行われ、その「報告」を受けて、「質疑」が行われます。

その「質疑」に応えるために、熊本市立高校・専門学校の校長3名も毎回、この会に出席しています。

そのような会に、今、世間の目が集まっており、昨日の会には、地元テレビ局全5社のカメラと地元新聞社・記者の姿がみられました。

彼らの「お目当て」は、昨日「報告」された「必由館高等学校改革に係る学校案について」です。

熊本市教育委員会では、現在「高校・専門学校改革」が進んでいるという話は、以前のブログでもお話ししました。

そして、熊本市立高校の一つである千原台高校の「改革」についても、何度かお話をしていますが、あと1校の熊本市立高校である必由館高校の改革は、現在「保留状態」になっています。

その理由は、熊本市教育委員会が示した「改革案」に対して、生徒、保護者、同窓会、そして、教職員から「反対」の声が上がっていたからです。

そこで、必由館高校では、生徒会、同窓会、教職員の3者が、それぞれ「対案」について話し合い、それをまとめた「学校案」が昨日発表されたわけです。

その中身を地元新聞の見出しから引用します。

「必由館高 普通科を維持 付属中『慎重』 熊本市教委に改革対案」

と報じられています。

現在の必由館高校は、普通科の9クラスを有しており、普通コース6クラス、国際コース、芸術コース、服飾デザインコース各1クラスとなっています。

以前、熊本市教育員会から示された「改革案」では、これを「グローバ探求科(7クラス)と芸術探求科(1クラス)」とし、「附属中学校(2クラス)」を併設するという案でした。さらに、少人数学級を導入し、各クラスの人数は、25~30名という提案がされていました。

この案の通りの改革が行われると、必由館高校に入学してくる高校生の人数は、1学年の人数が、現在の360名(1クラス40名×9クラス)から、210名(30名×7クラス)と1学年あたり150名、3学年合わせると450名の大幅人数減となります。

このことによる「学校の活力の低下」というのが、反対の一番の要因になっていると私は、感じていました。

そこで、今回出された「学校案」は、次のようになっています。

「1学年の減員を36名にとどめる現状維持に近い内容だが、普通科を『探求的な学びを充実する』と位置付けるなど、市教委の改革理念も反映。効果を定期的に検証して、募集人数や学科・コースについても『必要に応じて見直す仕組みを構築する』とした。」

(2021年11月26日(金)熊本日日新聞より引用)

12月の中旬には、熊本市教育委員と在校生、教職員、同窓会の代表者との「意見交換会」が計画されています。

このような機会を通して、多くの人たちが望む形での「高校改革」になっていくことを願っています。

さて、この会では、「千原台高校の高校改革について」の報告も行われました。

(マスコミには、全く取り上げられませんが…(笑))

今回は、まず、新しい学科名が報告され、「情報ビジネス探求科(情報コース、ビジネスコース)」「健康スポーツ探求科」とする方向性が示されました。

また、教育課程については「卒業後の進路を確保するために、若干の修正を加えていく」という状況が報告されました。

私としては、

「改革によって、千原台高校は、さらに素晴らしい学校になった」

ということになるように、全力で取り組んでいきます。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。