どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
さて、オミクロン株の広がりにより、再び感染者数が激増している状況の中、先日、「濃厚接触者の待機期間を14日から10日に短縮する」という通知が厚生労働省から各自治体に出されました。
また、「『エッセンシャルワーカー』が濃厚接触者になった場合については、6日後にPCR検査、抗体検査等で陰性が確認されれば、待機を解除できる。」、「どんな職種を『エッセンシャルワーカー』とするかは、各自治体ごとに判断する。」という通知も同時に出されています。
というわけで、今日のブログでは、コロナ禍の中での教育現場の現状についてお話しします。
なお、ここでお話しすることは、千原台高校で起きたことと言うわけではなく、私が見聞きした教育現場の現状であることをご承知おきください。
まず、言えることは、今回の決通知は教育現場にとっては「朗報」ではあるということです。
これまでの「待機期間14日」という規定の時に、「矛盾」を感じた事象が起きていました。
それは、感染者となった児童生徒の待機期間が解除されるのは、医師の「陰性」という証明です。
すると、感染者自身が先に「解除」となり、「濃厚接触者」となった児童生徒の「待機期間」の方が長くなるという「逆転現象」が起きることがありました。
「濃厚接触者」となった児童生徒は、当然「待機期間」中は登校できず、家庭で「オンライン学習」等で学習することになります。
この現象は、「濃厚接触者」となった児童生徒およびその保護者の方々、そして、我々教職員にとっても「悩ましい現象」でした。
今回の「短縮通知」により、このような現象がなくなることを祈りたいと思います。
また、「『エッセンシャルワーカー』の規定をどの職種とするか?」という点も学校現場に大きな影響を与えます。
今のオミクロン株による感染の広がりを考えたときに、教職員が感染者となる状況も十分に予想されます。
また、「会話をするときのマスクの着用」、「蜜を避ける工夫」、「教室の換気の徹底」など、学校でも出来る限りの「感染対策」は行っていますが、同じ職場で働いているわけですから、同僚の教職員が「濃厚接触者」とならないとも限りません。
そうなると、学校の機能はストップし、「学級閉鎖」「学年閉鎖」「休校」などの措置をとらざるを得ない状況も想定されます。
ですから、私の気持ちとしては、「教育従事者」も「エッセンシャルワーカー」として規定欲しいと考えています。
千原台高校でも、今後、前期入学者選抜考査(前期入試)、後期選抜者選考考査(後期入試)、学年末考査、卒業式、2年生の修学旅行など大切な行事が続いていきます。
感染者が出た場合の判断は、「保健所の指示に従う」ことが原則ですが、今のように「保健所のひっ迫」がみられる状況では、「保健所の判断」が出るまでに時間を要することが多くなり、その際は、暫定的に「学校が判断する」というケースも出てきます。
「苦渋の決断」をせざるを得ないことも想定されますが、「感染の拡大を防ぐ」ことと「学びを止めない」ことの両立を目標に慎重に判断していきたいと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、皆さんにとって素敵な一日になりますように。