YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

熊本県教員蹴友団 九州社会人サッカーリーグで奮闘中!

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

「うーん。なかなか厳しいなあー。」

九州社会人サッカーリーグ第5節、熊本市の水前寺競技場で行われた、熊本県教員蹴友団(以下熊本教員団)対日本製鉄大分の一戦を観戦したあとの私の感想です。

日本のサッカー界は、J1リーグをピラミッドの頂点に、J2、J3というプロのリーグがあり、その下にプロとアマチュアのチームが混在するJFL日本サッカーリーグ)があります。

そして、さらにその下に9つの「地域リーグ」があり、その一つが「九州社会人サッカーリーグ(以下九州リーグ)」というわけです。

現在、九州内でJリーグチームとなっている多くのチームもこのリーグで優勝し、JFLへ昇格していきました。

私は以前のブログでもお話ししたように、この熊本教員団で20年近く、選手、監督として活動しました。

その間に、大分トリニータギラヴァンツ北九州、ヴィファーレン長崎などの現在Jリーグで活躍中のチームと対戦しました。

九州リーグなどの「地域リーグ」に参加しているクラブは、主に次の3つに区分出来ます。

一つ目は、「Jリーグ入りを目指すクラブ」です。現在の九州リーグでは、沖縄県のSV沖縄がこれに当たります。このクラブでは、元日本代表の高原直泰さんが監督兼選手として活躍しています。

二つ目は、「企業に属する実業団チーム」です。以前の九州リーグには、新日鉄八幡、三菱化成黒崎、三菱重工長崎、九州三菱自動車、イナックス、ホンダロックなど数多くの実業団チームが所属していましたが、今ではその数はぐっと少なくなり12チーム中3チームほどになっています。

三つめは、「純粋なアマチュアクラブ」です。他の仕事をしながらサッカーをしたい社会人が集まり、活動しているチームです。熊本教員団もその一つです。

さらに熊本教員団の特色は、その名の通り、ほとんどの選手、スタッフが「教職員」として学校現場で働いているということです。

以前の九州リーグには、福岡教員クラブ、楠葉クラブ(佐賀県の教員クラブ)、宮崎教員団、鹿児島教員団などの数多くの県の「教員団」が属していたのですが、時代の流れとともに、Jリーグを目指すチームの母体となって解散したり、教員の多忙化とともにチームが消滅したりしていき、現在も九州リーグ所属チームとして活動しているのは熊本教員団だけという状況です。

さて、試合の方はここまでの4試合、いずれも黒星を喫していて「今季初勝利」を目指して挑んた熊本教員団。先発メンバーは、

GK 宮本

DF 上園、鈴木田、藤本

MF 永田、大塚、橘木、志水

FW 小野、大塚、上村

ここには、3-4-3で表記しましたが、熊本教員団のスタイルは「堅守速攻」。実際のゲーム中は、守備時には両サイドのMFとFWが一列下がって守備をするので5-4-1という布陣になります。

この11名のうち8名は学校現場で働く「教員」です。ちなみに、FW大塚は水戸ホーリーホックで、DF藤本はロアッソ熊本レノファ山口で、Jリーガーとしてプレーした経験があります。

対する日本製鉄大分は、4-1-4-1の布陣で試合に臨みました。過去2年間はコロナ禍のために会社から九州リーグ参加の許可が下りず、3年ぶりに九州リーグに参加しています。

試合の先手を取ったのは大分でした。

前半の立ち上がり5分、FWが縦パスに反応し、熊本のDFラインの裏へ抜け出すとそのまま落ち着いてシュートを放ち、ボールは熊本のゴールに吸い込まれました。

開始早々の失点で苦しい展開となった熊本教員団。その後も大分にボールを保持される時間帯が続きます。

前半の30分を過ぎたころから、徐々に奪ったボールからのカウンター攻撃をみせ始めた熊本教員団。

前半31分にはMF大塚がペナルティーエリアの外からこぼれ球を拾ってミドルシュートを放つも、これはゴールの枠をとらえられません。

前半43分には、左サイドを崩してFW上村がシュートを放ちますが、こちらは相手GKにセーブされ、同点弾とはなりませんでした。

前半はこのまま1-0と大分がリードして終了します。

後半に入っても、大分のペースで試合は進みます。

熊本教員団も奪ったボールをカウンター攻撃につなげようと、粘り強い守備をしていたのですが…

後半36分、再び大分が左サイドから熊本教員団のDFラインの裏へスルーパス。このパスにMFの選手が2列目から飛び出し、GKと1対1に。冷静にシュートを放ち、大分が追加点を挙げました。

熊本教員団も何とか1点を奪おうと反撃を試みますが、ついにゴールを奪うことが出来ず、タイムアップの笛が鳴りました。

ここまで、5戦を戦って勝ち点を奪うことが出来ないという大変苦しいスタートとなりましたが、ここまでの試合が行われた3月、4月は年度末、年度初めであり、我々教職員にとっては「超繁忙期」です。

次の試合に向けてしっかりと準備をし、連携を深めて、次節こそは勝ち点を奪ってくれると思います。

次節は、5月1日㈰、ホームの熊本市水前寺競技場でFC延岡AGATAと対戦します。キックオフは13時です。

会場では、九州リーグのパンフレット500円、教員団のマフラータオル2000円、オリジナルマグカップ1000円、オリジナルTシャツ1000円などのノベルティーも販売されています。

ロアッソ熊本同様に、熊本教員団へのご声援もよろしくお願いします!

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。