どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
昨日(12月28日)は御用納め。今日から(12月29日)から1月3日までは、我々のような公立学校等は「閉庁日」となります。
そんな御用納めの日に行われたのは、「第1回 熊本市部活動改革検討委員会」でした。
今日は、この委員会の様子をお話しします。
メディア等の報道でご存じの通り、文部科学省は「中学校部活動の地域移行」を進める方針を打ち出しており、「これから3年間で行うこと」としました。(昨日の報道では、「地域の実情に応じて」と若干トーンダウンしていますが…)
これに対応するために組織されたのが「熊本市部活動改革検討委員会」です。熊本市教育長の諮問機関として設置されました。
委員会のメンバーは16名。学識経験者、弁護士、中学校の校長代表(運動部活動、文化部活動代表)、関係団体代表者(熊本市スポーツ協会、総合型スポーツクラブ、民間スポーツクラブ、文化団体等)、公募委員という構成です。
私の立場は、「委員」ではなく、熊本市教委事務局の一員としての参加です。
委嘱状交付、教育長挨拶、委員紹介が行われたあとに「委員長選出」が行われ、学識経験者として委員となられている熊本大学教育学部教授の坂下玲子氏が委員長に選出されました。副委員長には、熊本大学名誉教授で「人づくりJAPANネットワーク理事長」でもある中川保敬氏が委員長からの指名、委員の承認により就かれました。お二人とも私の大学時代の恩師です。
その後、坂下委員長の進行により、「事務局からの状況説明」、「意見交換」と進みます。
「意見交換」では、
「中学校の部活動をなくしたときに、それを受け入れる『受け皿』が地域にあるのか。」
「総合型スポーツクラブの受け入れ人数をみても、そこだけではとても補えない。」
「『教員の働き方改革』にとって、この『部活動改革』は本丸とも言える部分である。」
「現状の部活動のポジティブな面の資料も示してほしい。」
「保護者としては、学校の先生方が指導してくれる、放課後そのまま学校で活動できるという部活動の存在はとても大きく、現状のような形での存続を望んでいる。」
などの意見が出されました。
冒頭の教育長挨拶で、
「国の方針ありきではなく、どのような形が熊本の子どもたちにとって最も望ましいのかという視点で忌憚のないご意見をお願いします。」
という発言があったこともあり、国の方針に従っての改革に否定的な意見が多く出されたように感じました。
最後に中川副委員長が次のような発言をされています。
「現状に対する様々な意見が出されました。確かに『現状を分析して、将来を考える』ということは大切です。ただ、さらに大切なことは『スポーツ、文化活動を熊本市ではどのようにとらえるのか』という本質的な議論をしていくことだと考えています。次回以降、そのようね視点からの意見も述べていきたいと思います。」
私もまさに同感です。
私は、「委員」ではないので、委員会での発言権はありませんが、中川副委員長からの提案のような議論が深まることを期待しつつ、今後の委員会の意見の推移をみていきたいと思います。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日から年末年始ということで、明日から1月3日までは、私も「年に1度の家事従事期間」とし、ブログの更新はお休みします。
次の更新は新年1月4日にする予定です。
今年一年、ご愛読いただき本当にありがとうございました。
どうぞ、良いお年をお迎えください。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。