YouTuber校長日記

YouTuber校長として、サッカー解説者として日々の生活の中で感じたことや本を読んで学んだことなどを書きます!

大津高校 驚異の「粘り」で初戦突破! ~全国高校サッカー選手権~

どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。

昨日のブログで、「諦め」と「粘り」の大切さを痛感したとお話しし、「諦め」の大切さは「便座交換」で、「粘り」の大切さは「大津高校の勝利」で痛感したことをお話ししました。

今日は、その「大津高校の勝利」についてお話しします。

昨年度の第100回全国高校サッカー選手権大会で準優勝という輝かしい成績を残した大津高校

今年は、高校生年代の最高峰「プレミアリーグ」でも、9勝5分け8敗という素晴らしい成績を納め、今大会の優勝候補として大会に臨みます。

初戦の相手は、静岡県代表の浜松開誠館高校です。新聞等の「予想」では「大津有利」という報道が多かったのですが、私は「苦しい展開になるのでは…」と予想していました。

理由は、二つあります。一つは、相手は「サッカー王国静岡県」の代表であり、それなりの「地力」を備えているチームであること。もう一つは、「大津の昨年度の実績により、相手チームが『挑戦者』のメンタリティーでぶつかってくること」です。

試合は、私の予想通りの展開になっていきました。

大津の先発メンバーは、

GK 西

DF 坂本、野田、碇、田辺

MF 田原、浅野、井伊、香山

FW 山下、小林

4-4-2の布陣。昨年度の大会でもエースストライカーとして活躍し、U-19日本代表にも召集された191cmの長身FW小林が前線に起用されています。

対する浜松開誠館は、3-5-2の布陣。日頃は4バックで戦うことが多いということでしたが、この試合では中盤を5枚にして「中盤に厚み」を持たせる戦略で臨みました。

これが功を奏し、試合は浜松開誠館のペースで進んでいきます。

大津は、相手の中盤でのプレスに苦しみ、試合の主導権を握ることが出来ません。

しかし、何とかピンチを防ぎながら「このまま前半は終わるのか?」と思い始めた前半39分でした。(高校選手権は、準決勝までは前後半40分ずつの80分ゲームで行われます。)浜松開誠館のFW松本がドリブルで斜めに崩し、縦にスルーパスを送るとこれに反応したのはFW坂上。GKの頭上を越えるシュートを放つと、これが大津のゴールネットを揺らし、浜松開誠館の先制ゴールとなりました。

このまま、1-0で浜松開誠館がリードして前半が終了します。

ハーフタイムに大津ベンチは、香山→岩崎という1枚目のカードを切り、続いて後半12分に井伊→中馬、後半36分には山下、田原→古川、稲田と次々に交代カードを切りますが、同点に追いつくことが出来ません。

ここで、ついに大津はDFで186cmの長身、碇を前線に上げて、小林、碇に対してロングボールを入れる「パワープレー」に出ました。

後半もアディショナルタイムに入った43分、これが実を結びます。ゴール前へのロングボールを小林が相手GKと競り合い、こぼれたボールを途中交代の中馬がシュート。相手DFが懸命にクリアしましたが、ボールはゴールラインを割っており、土壇場の「同点劇」となりました。

試合はこのまま終了。PK戦へと進みます。

大津の1番目のキッカーは、エースストライカーで、チームの主将でもある小林です。しかし、小林のシュートは相手GKのセーブに阻まれてPK失敗。PK戦でも苦しいスタートとなりました。

対する浜松開誠館は、1人目から3人目まで順調に成功を重ねます。

対する大津も2人目、3人目は、しっかりとゴールを決めて2-3の1点ビハインドで勝負の4人目を迎えます。

先攻の大津の4人目は途中出場で同点ゴールを決めた中馬。これを見事に成功させると、浜松開誠館の4人目のシュートを大津GKの西が、見事にセーブ!

この瞬間に、私は「流れは大津に来たな!」と感じました。

その思いの通りに大津の5人目、浅野は冷静にシュートを決め、浜松開誠館の5人目のシュートが外れて、大津が「薄氷の初戦勝利」をつかみました。

最後まで「粘り」をみせて、初戦突破を果たした大津高校の選手たちに心からの拍手を送りたいと思います。

「粘り」の大切さを痛感した一戦でした。

今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。