どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
J2リーグ第7節、ロアッソ熊本対徳島ヴォルティスの一戦は、ロアッソ熊本が先制点を奪うも、その直後に失点を喫してしまい、熊本にとっては「悔しい引き分け」という結果となりました。
私は、引き分けには三種類あると考えています。一つ目は、「勝ち点1を奪ったと言える引き分け」。二つ目は、「勝ち点2を失ったと言える引き分け」。三つ目が「イーブンな引き分け」です。
この試合の引き分けは「勝ち点2を失った引き分け」になると考えます。
ただ、2連敗した前節までの試合に比べると試合内容に「光」も見えてきました。その点は最後にお話ししますので、よろしくお付き合いください。
まずは、熊本の先発メンバーです。
GK 田代
DF 黒木、江崎、相澤
MF 三島、上村、竹本、平川
FW 粟飯原、石川、松岡
私は、「前節までと同じメンバー」を予想していましたが、右のFWに島村に代わって粟飯原が入るという形になっていました。この変更については、「より前線でのプレスが強くなる」という効果が期待でき、納得です。
対する徳島の布陣は、4-3-3。注目の柿谷はベンチからのスタートでした。
試合の立ち上がりは、徳島がボールを支配し熊本のゴールに迫ります。前半3分、12分、13分と立て続けにシュートを放ちますが、これは先制ゴールとはなりません。
そんな中で熊本の選手にアクシデントがおきます。三島が膝の内側あたりを痛めてプレー続行が出来なくなり、代わりに藤田がピッチに立ちました。
熊本は、前半15分を過ぎたころから「プレビュー(展望)」でポイントの一つにあげた「相手陣内で戦う」ということがやっとでき始め、徐々に試合の主導権が熊本の方に移っていきました。
ただ、前半にゴールを奪うことは出来ず、0-0で前半を終了します。
試合が動いたのは後半9分でした。
徳島が出した縦パスを熊本の選手がカットすると、そのボールを受けた平川はゴールに向かってドリブルで仕掛けます。ペナルティーエリアの手前で左足を振り抜き、鋭いシュートを放つと、ボールは徳島のゴールに突き刺さり、見事な先制ゴールとなりました。
しかし、残念ながら熊本が先制点を奪った直後の後半11分、徳島に同点ゴールを奪われてしまいます。
徳島のFW渡が右サイドをドリブルで崩し、中央に折り返すと、MF児玉が正確なシュートを放ち、熊本のゴールネットを揺らしました。
このあと熊本は、後半31分に竹本→田辺、43分に石川→道脇という交代カードを切りながら、再三、徳島のゴールに迫りますが、ついに勝ち越し点を奪うことは出来ず、試合は1-1の引き分けで終わりました。
では、この試合でみえた「光」とは…
これまでずっと「ポイント」にあげ続けてきた「相手陣内で戦う」ということが、この試合のほとんどの時間帯で出来ていたという点です。
また、この試合のポイントの一つにしていた「シュートの意識」も高まっていました。
あとは、それをゴールに結びつけるだけです!
長崎戦、東京V戦、徳島戦と試合を重ねる中で、試合の内容は少しずつ「上向き」になってきています。次節の金沢戦では、必ず「勝ち点3」をつかんでくれると信じましょう。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。