どうも。南弘一です。千原台高校の校長をしています。とともに、地元熊本でサッカー解説の仕事もしています。
J2リーグ第24節、ザスパクサツ群馬対ロアッソ熊本の一戦は、熊本が前半に奪われた1点の重みに苦しむ展開でしたが、土壇場で同点ゴールを奪い、１－１のドローゲームとなりました。
今日は、この試合を振り返ります。よろしくお付き合いください。
熊本の先発メンバーは、
GK 田代
DF 阿部、江崎、大西
MF 大本、上村、田辺、平川
FW 島村、粟飯原、東山
前節から、黒木→阿部、竹本→田辺、松岡→東山の3人が変わっています。これは、熊本にとっては、かなり珍しいことです。
一方の群馬は、4-4-2の布陣。注目選手は、ディフェンスラインの真ん中で群馬の守備をけん引するDF酒井。熊本県出身で昨シーズンまではロアッソ熊本でプレーしていました。
試合は、ここ2試合立ち上がりで失点しているという反省を踏まえた熊本が、積極的に群馬ゴールに迫ります。
前半3分、右サイドからドリブルでカットインしたMF大本が強烈なミドルシュートを放ちますが、これは惜しくもゴールポストに弾かれます。
その後も、熊本が両サイドからの攻めをみせるなどして、有利に試合を進めていたのですが…。
先制ゴールを奪ったのは群馬でした。
前半29分縦パスを受けたFW長倉が右にボールを落とし、これをMF佐藤がワンタッチでクロス。中央に走り込んだMF高橋が見事にヘディングシュートを決めて、群馬が先制点を奪いました。ちなみに、高橋はプロ入り初ゴールです。
この先制点が、その後、熊本に重くのしかかります。
ボールは保持するものの、4-4-2の守備ブロックを築いた群馬の守備を崩すことが出来ずに、攻めあぐみます。そのうちにボールを失い、ショートカウンターをあびるというまずい展開に。
ただ、そのピンチを再三の好守で救ったのはGK田代でした。
熊本ベンチが動いたのは後半14分です。大西→黒木、東山→松岡、粟飯原→道脇の3枚替え。
普段の右DFではなく、左DFで起用された黒木が、持ち前の「ポリバレント力（どのポジションでも役割を果たす力）」を発揮して、左サイドの空いたスペースを使い、どんどん攻め上がります。
さらに、後半25分には島村→伊東、38分には田辺→竹本と次々にカードを切り、熊本が攻勢を仕掛けます。
この「仕掛け」が実ったのは、後半44分でした。相手のパスを中央で奪うと左に展開。これを受けたMF竹本がクロスを入れると、上がってきた松岡が右足を振り抜き、ボールは群馬のゴールに突き刺さりました！
試合は、このまま終了。１－１のドローゲームとなり、熊本は何とか「連敗脱出」を果たしました。
この試合から、みえた「光明」は二つあります。
一つ目は、「途中交代で入った選手のプレーで流れを引き寄せ、ゴールを奪えた」という点です。途中交代で入る選手が、日頃は先発で起用されている選手たちやベテランで経験豊富な伊東だったことも功を奏しました。
このような選手起用の仕方も、今後は「あり」だと思います。
二つ目は、「ショートカウンターからの縦に速い攻撃でゴールを奪えた」という点です。
熊本の特徴は「ボール保持」であり、そこから崩すとなるとどうしても「遅攻」が多くなります。
そんな展開の中で「速攻（ショートカウント—）」を時折繰り出すことは、とても効果的なはずです。今後の戦い方のヒントになると考えています。
この同点ゴールを次節につなげ、次の秋田戦では、勝ち点３を持ち帰ってもらいましょう！
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今日一日が、あなたにとって素敵な一日になりますように。
